てんかんにCBDが効果的!?その理由とは

『癲癇(てんかん)』という病名を一度は耳にされたことがあると思います。一時期、てんかん発作が原因の重大な交通死亡事故が相次ぎ、社会問題になりました。 そして、2014年に改正道路交通法と自動車運転死傷処罰法が施行されました。
現在、運転免許証の更新や自動車教習の際にはてんかんについての設問がいくつかあり、虚偽の申告をした場合は罰則が科せられる場合があります。

てんかんってどういう病気?

てんかんは神経細胞が過剰に活動することにより繰り返し発作が起きる病気です。てんかん発作は二種類に分けられます。

まず一つ目は脳全体で発作が起きる「全般発作」です。意識を失い動作が止まる、全身がけいれんし倒れてしまうといった発作が起きます。

二つ目は脳の一部で発作が起きる「部分発作」です。意識がある場合に発症することもあります。手足が動く、身体が一瞬ピクっと動く、無意識に手足や口が動くといった発作が起きます。

てんかんが起こる原因は頭部に外傷を負ったり、脳腫瘍等の病気が原因で発症する「症候性てんかん」と、原因が特になく元の脳の性質による「特発性てんかん」に分けられます。
年代問わず発症の可能性はありますが、特に小児と高齢者の発症が高いと言われています。

CBDはなぜてんかんに効果があるの?

人間の生命を維持する上で必要不可欠な神経・免疫バランス調節機能であるエンド・カンナビノイド・システム(ECS) が関係していると言われています。
このECSのバランスが崩れることで、てんかんを含む多くの疾患が引き起こされると言われています。しかしながら、なぜCBDがてんかんに効果があるのか具体的なメカニズムはまだ明らかになっていません。

てんかんに対してCBDが有効かどうかの研究は4年ほど前からアメリカやメキシコで行われてきました。
アメリカ・スタンフォード大学で行われた研究では約80%けいれんが減少したと回答する患者が一番多い結果になるなど、CBDがてんかんにもたらす効果は研究が行われる度に明らかになっていきました。 その上、CBDは副作用もほとんどなく、非常に使いやすい成分なのです。

そして2018年、米食品医薬品局(FDA)がカンナビジオール由来のてんかん薬「エピディオレックス」を承認しました。CBDが含まれる薬剤では初めての承認薬剤です。
残念ながら日本ではまだ承認されていませんが、臨床試験に限り使用が許可されています。

てんかんは患者本人の体力が奪われたり脳への負担もあり、患者自身にしか分からない発作もある深刻な病気です。 日本国内でも、てんかんに苦しむ子どもを持つ親がCBDオイルを試したところ症状が改善したという話もあります
(参考:Yahoo!ニュースより「2歳児の父「息子は大麻に救われた」…海外では合法化「医療用大麻」使用求め、患者らの模索続く」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200405-00010997-bengocom-soci)

日本でも早期に承認され、一人でも多くのてんかん患者の症状が改善することを願います。

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