新発見!世界で増加する【耐性菌】にCBDが効く!? | CBD STYLE

新発見!世界で増加する【耐性菌】にCBDが効く!?

今回はCBDが抗生物質の効かない耐性菌に有効であるというお話です。
あくまで研究段階のお話ではありますが、将来CBDが感染症治療に役立つかもしれません!

耐性菌とは?

耐性菌とは、細菌に対する抵抗力を持った菌のことです。
抗生物質の投与を続けるとその薬剤に対する抵抗が強まり、薬が効かなくなる耐性菌が現れることがあります。
耐性菌は別の細菌へ伝達し、その伝達された菌も耐性菌となってしまうことがあります。
細菌研究において耐性菌は重大なテーマとなっています。世界中で抗生物質が効かない耐性菌が増え始めているためです。
特に免疫力の低い子どもや持病のある方、高齢者は感染すると重症化する恐れがあり、危険です。

昨年オーストラリア・クイーンズランド大学の研究チームがCBDを用いた耐性菌実験を行い、その結果が発表されました。

抗生物質に強い耐性を示す細菌を含め、実験で使った全ての菌株に効き目があった。
CBDに20日間さらされても細菌は耐性を獲得しなかった。一般的な抗生物質なら、生き残る菌が出現する時期だ。
研究チームが用いたのはグラム陽性菌と呼ばれるもの。院内感染の代表的な原因菌である黄色ブドウ球菌、肺炎レンサ球菌、そして免疫システムが弱い人なら死に至る危険もある腸球菌だ。
(News week日本版より一部引用)

この実験で使用された【グラム陽性菌】とは細菌を分類する上で用いられるグラム染色法で紫色に染色する細菌のことです。 結核菌や肺炎球菌も含まれます。
いずれも免疫力が低い人が感染すると重症化する危険がある細菌です。なぜ今回の実験で効果があったのか、仕組みなどはまだ詳しく分かっていません。
ちなみに、グラム陽性菌に対し【グラム陰性菌】はグラム染色法で染色されない細菌のことで、大腸菌やサルモネラ菌が分類されます。今回の実験ではグラム陰性菌には効果がありませんでした。

CBDは免疫細胞に多く存在するCB2受容体を通し、免疫力を高める作用を発揮することは明らかになっていますが、耐性菌に効果があることは知られていませんでした。
今後の耐性菌・感染症研究に一つの可能性を増やしたことになるでしょう。
感染症治療に必要な薬や注射にCBDを役立てるためには、効果や仕組みの解明や実験を重ねていく必要があります。